東北大学災害科学国際研究所災害医学研究部門 災害公衆衛生学分野

教育・人材育成

教育・人材育成の考え方

当教室における教育・人材育成では、以下の2つを重要と考えています。

1.卒業後どのような分野に進もうとも必要となる、科学的な思考力、データに対する謙虚な態度、病魔や災害に対して常に前向きに対処しようとする気概、を身につけていただきます。科学的な思考においては、論文を批判的に吟味できること、分子疫学や災害公衆衛生学はもちろん、ゲノムや人工知能などに関する基礎的な知識なども取得していきます。

2.各人の希望及び特性にあわせて、さらに必要な技能や知識を取得していただきます。

この2つを通して、研究者になる方をはじめ、さまざまな分野で高度専門職業人として活躍できる方の育成を目指します。詳しくは「研究課題と到達目標」をご参照ください。

研究課題と到達目標

研究課題

①分子疫学
②ライフコース疫学
③災害公衆衛生学
④精密公衆衛生学
⑤その他の疫学・公衆衛生学研究

到達目標・修士課程

①疫学の基礎から応用までを理解する。
②基本的な統計学の基礎から応用までを習得する。
③批判的吟味をしながら論文を読むことができる。
④研究仮説の立て方を理解する。
⑤データ収集を中心に、疫学研究を実施する上でのマネジメントを理解し実践できる。
⑥SASを使ってデータ解析ができる。
⑦研究成果をまとめ、国内学会で発表できる。
⑧研究成果をまとめ、日本語論文として公表することができる。

到達目標・博士課程

①分子疫学の基礎から応用までを理解する。
②ゲノム医科学の基礎を理解する。
③批判的吟味をしながら論文を読むことができる。
④研究仮説を立てることができる。
⑤研究計画を立案することができる。
⑥研究計画書を作成し、倫理委員会の審査を受けることができる。
⑦研究遂行のための準備及び調整ができる。
⑧データ収集を中心に、疫学研究を実施する上でのマネジメントを理解し実践できる。
⑨研究を実施する際、リーダーシップを発揮できる。
⑩データのモニタリングができる。
⑪SAS、R、Pythonを使ってデータ解析ができる。
⑫GWAS、WES解析、WGS解析のドライ部分を実施できる。
⑬人工知能解析技術を使ってデータ解析ができる。
⑭研究成果をまとめ、国際学会で発表できる。
⑮研究成果をまとめ、英語論文として公表することができる。
⑯英語論文の公表に際し、査読者のコメントに回答できる。
⑰研究成果を多くのチャネルを使って発信できる。
⑱研究成果を社会実装できる。
⑲競争的資金申請をし、研究予算を獲得することができる。
⑳分子疫学・ライフコース疫学・災害公衆衛生学・精密公衆衛生学の指導をすることができる。

到達目標・教員

①和文にて総説論文を書くことができる。
②英文にて総説論文を書くことができる。
③著書を著すことができる。

大学院(研究室)に入るには

○災害公衆衛生学分野(医科学修士課程、医科学博士課程、公衆衛生学修士課程)

https://irides.tohoku.ac.jp/organization/medical/publichealth.html
大規模災害後に病気の増加という禍根を残さないよう、長期健康調査と先制医療の提供によって、地域の皆様の健康向上に貢献する分野です。
災害科学国際研究所の分野の一つですが、医学系研究科の大学院入学試験を受験していただく必要があります。入学後は主として星陵キャンパスに通学していただきます。

○分子疫学分野(医科学修士課程、医科学博士課程)

https://www.med.tohoku.ac.jp/laboratory/view/101
疫学とは人間集団における疾病の分布とその発生原因を研究する科学ですが、分子疫学では、それに加え、最新の分子生物学的な手法を利用し研究を行います。分子疫学分野では、特に生活習慣病に関する分子疫学研究並びに発達障害の成因解明に資する分子疫学研究を行っています。

両分野とも研究室訪問は随時受け付けております。
事前にご連絡をお願いいたします。
Tel: 022-717-8104
E-mail: secretary * molepi.megabank.tohoku.ac.jp
「*」を「@」に変換

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