第67回東北公衆衛生学会 健康先進地-東北を目指して

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 東北地方には健康課題が山積しています。さらに、東北地方及びわが国に甚大な被害を与えた東日本大震災の健康影響は益々顕在化しています。特に子どもたちには、肥満、アレルギー疾患、こころの課題等が浮き彫りとなってきています。

 東北地方をとりまくこのような状況の中、公衆衛生関係者の果たすべき役割は極めて大きく、その貢献に期待されているところです。公衆衛生学は研究者や実務家が単独で研究や事業を行うことはほぼ不可能で、常に適切な連携が求められます。また、各地で行われている公衆衛生活動においては、ユニークな発想や独自の工夫で大きな成果を挙げておられるところも多くみられます。このため公衆衛生関係者の情報交換の場を設けることは、極めて有意義なことであると考え、皆様の格段のご指導とご協力を賜りながら、第67回東北公衆衛生学会を別途のとおり開催する予定です。

 本学会は、東北6県における衛生・公衆衛生に関連した研究発表と討議を行う場として、昭和26年に第1回が開催され、これ以来東北6県の持ち回りで毎年開催されてきた伝統のある学会です。実施主体は大学・高等教育機関・行政・研究所など関連するすべての組織であり、会員制はとらず、公衆衛生の分野で実際に活躍されている方や、この分野に関心をもたれているすべての方々に自由にご参加いただいております。

 67回目にあたる今回は、特に小児保健に力点をおき、シンポジウムとしては小児保健の行政に携わっておられる方と専門家をお招きし、ご講義いただく予定です。この機会をぜひご活用いただき、関係各方面の皆様におかれましては、学会にご参加いただき、多くの情報収集と活発なご議論を、何卒よろしくお願い申し上げます。ご不明の点等ございましたら、ご遠慮なく学会事務局までご連絡をいただけましたら幸甚に存じます。

 平成30年1月

第67回東北公衆衛生学会 学会長 栗山進一
(東北大学災害科学国際研究所教授)

 

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